ブラジルのリオデジャネイロにウェラ・コルデイロという女性医師がいた。彼女は病気の子供たちの治療をしていたが、またも病気になり発病を繰り返し、彼女を訪れる子供が多かった。
なぜ、子供たちは入院して治療を受け、退院しても、またすぐに具合が悪くなってしまうのか?
原因は退院、治療後の生活の悪さ、母親の知識不足だった。母親たちは、教育費や児童手当も受けないまま荒れ果てた小屋に住み、健康、栄養、衛星などの基本を知らず、子供が病気になったらどう対処するのか、どうすれば再発が防げるのかも分からなかった。
病院で治療をし、また不衛生な生活に戻ることの悪循環を断ち切らなければいけないとウェラ・コルデイロは1991年にヘナセという組織を立ち上げた。
病気の子供を持つ母親にどうしたら再発が防げるのかを教え、収入、食事、住まいの環境を聞き出しいつまでにどのような目標を達成するのか、その為には何をすればいいのか、仕事はどうするのかまで細かく話し合うのである。
この取り組みにより、1999年には再入院率が60%も下がった。2002年の時点で、へセナが救った子供の数は6000人以上に上ったのだ。
彼女は本当の医療を行ったのである。

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